2020 年10月10日にグランドオープンした「本格抹茶専門カフェ MATCHA GARDEN京都八坂」。前回のインタビューでは、他府県から京都に出店することについて、またコロナ禍の影響がどうだったのか、とても貴重なお話を聞かせてもらいました。
今回は2店舗目の出店について、ウィズコロナ時代に飲食店としてどうしていくかについて詳しく話を聞いています。
事態は、なるようにしかならない。
状況に合わせて柔軟に対応するのみ!
——県外から京都に出店する際に、大変だったことは何でしょうか。
詠奈さん:
本店のある長野と京都で離れていたこともあり、遠距離でやり取りしながらリノベーションをするのは最初は不安がありました。物件の契約手続きに手間取ってしまい、なかなかコトスタイルさんに正式に工事をお願いすることができなかったのですが、その間もずっと待っていてくださったのはありがたかったですね。
透さん:
契約が終わらないことには、費用をいくらかけられるのか見えず、ずっと依頼できずにいたんです。ただ予算が出てからも、使える費用には上限があるため、コトスタイルの古谷さんにはこちらの希望に合わせた、さまざまな提案をしてもらえたのも助かりました。
やっぱり見た目のいい、カッコいいデザインにしたいと思うものですが、それだと費用がかかってしまうんですよね。やはり、良いものにはそれなりの費用がかかりますし。でも、古谷さんはカッコいいデザインでかつ、どうしたら費用を落とせるかまでを考えて提案してくださって。それがとてもありがたかったです。
詠奈さん:
リノベーションについては、1店舗目の松本店の写真をいろいろ見てもらって、イメージを掴んでもらいました。仕上がりがどんな空間になるか、通常ならパースを出してもらうのですが、急ぎだったので、そんな時間もなくやり取りしていました。ですが、こちらからLINEでぽんぽんイメージ画像を送って、そこから古谷さんが私たちの希望を汲んで形にしてくれて。遠距離のやりとりではありましたが、実際の作業に何の問題もありませんでした。
——なるほど。店舗の完成イメージを共有して、あとはそれを古谷さんが形にしてくれたという感じですね。
詠奈さん:
ええ、そうです。この物件は木造3階建てで、筋交いがいろんな場所に入っており、でも、どこにあるかは、工事をしてみないと分からない状況でした。希望としては、ひとつの大きな空間にしたかったのですが、店舗中央に筋交いが入っている可能性もあり、もし入っていた場合、なかった場合と3パターンくらい違ったレイアウトを提案してもらったんです。トイレの場所も本当は移動させたかったのですが、設計上難しくて。
でも最終的には、私たちの希望に最大限寄り添ったベストなレイアウトにしてくださいました。私たちが松本にいて動けない分、古谷さんが京都で全部動いてくれたという感じです(笑)
透さん:
コトスタイルさんは、テナント専門でリノベーションをされているので、お店側の事情もすごくよく理解してくれていたのが助かりました。例えば、オープン日が決まっているから、間に合わせるために夜にかけて急ぎで作業してもらうなど、こちらの希望を汲んで対応してくださるんです。
また京都には外観の色使いのルールだったり、特にここは観光地で人通りも多いので、工事をする際もやり方があると思うんです。それらすべてコトスタイルさんが対応してくださったので、私たちはリノベーション以外のオープン準備に集中することができました。
詠奈さん:
開店準備は内装のこと以外にも、たくさんやるべきことがあるんですよね。古谷さんがあらゆることに対応してくださったので、本当に心強かったです。
——そうなんですね。10/10にグランドオープンされたとのことですが、今後についてはいかがでしょうか。
詠奈さん:
ここは地元の人が来るような場所ではないので、観光客が戻るまでまだしばらくかかると思いますが…もう、なるようにしかならないですよね。コロナ禍でお店を営業できなかったときは、もういっそマスク製造工場でもしようかと考えました(笑)
透さん:
2店舗目をオープンしたら、次はハンバーガー店をしたいという野望があったのですが(笑)
詠奈さん:
実は今、松本店は休業しており、そこの厨房にある機材を使えばハンバーガー屋ができるんじゃないかと夫は言っています(笑)
ただ、今は耐え忍ぶときかなぁとは思うのですが、最悪のときはもう過ぎたとは感じています。アルコール消毒や換気といったコロナ対策も徹底してやっています。それはお客様を守るためでもあるし、お店を守る意味もあります。
お店の横のスペースにはベンチを置いているのですが、ここをウッドデッキにした方がお客様に寛いでいただけそうで、今また古谷さんに相談しています。古谷さんが私たちのやりたいことを形にしてくれるので、安心してお任せしています。
そんな感じで、やれることはすべてやってみるつもりでいます。
この物件が見つかったのも、リノベーションをコトスタイルさんにお願いできたこともラッキーでしたし、無事オープンできるのも、いろんなご縁や人の助けがあったからこそ。感謝して、乗り切れたら良いなと思います。
——どんな状況であっても、なるようになる。どんな現状もポジティブにとらえ柔軟な発想をされるお2人なら、この先なにがあっても乗り越えれられそう気がしました。そんなお2人だからこそまわりの人も応援したくなるのだと思います。今回は、貴重なお話をありがとうございました!